大和田常務を演じる香川照之
香川照之が歌舞伎役者として市川中車を襲名したこと言えば芸能ニュースで取り上げられたのも数年前と未だ記憶に新しい。
当時メディアやファンからしてみたらなぜ?って思った人が多数だった。俳優の実績や経験は豊富でも歌舞伎という分野には素人も同然。それがもっと若い10代とか20代なら納得なのだがその年齢でってのが皆引っかかっていた。
ファンからしてみれば態々歌舞伎に行かなくても普通に俳優香川照之として生きていけばもっと高みへ登れただろうに。そこで疑問が浮かんだだろう。そもそも香川照之の演技は歌舞伎にしろ、ドラマや映画にしろ演技としてどうなのだろうか?俳優としては今まで数々の受賞歴があり評価されているが、一般人から見たらどうなのか?

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ドラマの演技

香川照之の顔芸
香川照之と言えば最近では半沢直樹の大和田常務の顔芸が記憶に残っているだろう。未だにインパクト過ぎて忘れようにも忘れられない。

  • 超絶技巧
  • ものすごく上手
  • 日本の俳優でNO.1
    引用:http://news16sq.com/archives/977

セリフもそうだがそれよりも顔芸が凄すぎて評価につながっているのではなかろうか。
普通にテレビを見ればあのインパクトある声、フェイス、存在感は一度見れば頭から離れられないだろう。キャスティングをした者はインパクトがあると思って起用したのだろう。芸能界には無数に俳優が在籍しているがこれほどインパクトある演技をする人物がいるであろうか。

これは練習とか日々の努力とかそういう類のモノではなく、香川照之の人間性というか元から持っているものが開花したからだと思われる。

そして香川照之は基本的にオファーされた仕事は断らない性分のようで仕事量も半端なく休む日もなく演技に磨きをかけているというのが現状だ。それも当然だろう。大ヒットした【半沢直樹】をはじめ【龍馬伝】、【アンフェア】等のドラマから【カイジ】、【SP】の映画まで演技の際限もなく演じている。
主役ではないものの脇役として主役やストーリーを盛り上げる一役を担っている。これらの評価は業界人にしても一般人が見ても高評価をするであろう。今の俳優陣で香川照之が演じた役が務まるかと問われれば厳しいだろう。それほど香川が演じた役は難しく重要な担い手となっていた。感情移入してしまう人にとっては不快を感じてしまうのも事実だろう。
香川の演じる役というのは何も良い人間性を持っている者ばかりでなくかえって悪役系の受け入れがたい役のほうが多いくらいだ。だが演技という面を考えた場合主役よりも悪役のほうが評価されるというのも珍しくない。
それが数々の受賞歴に反映していると言っても良いだろう。どんな役でもこなしてしまう香川のような俳優はオファーが絶えないのも頷ける。

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歌舞伎俳優としての香川照之

俳優であり、本職が舌を巻くほどのボクシング解説までもしてしまう香川照之。

歌舞伎役者の家系に生まれ、40過ぎて歌舞伎デビューをした異色の俳優兼歌舞伎俳優。
香川の家系を見てみるとどこを見ても芸能、歌舞伎がずらっと並びまさにサラブレットと言えるであろう。

  • 祖父:三代目位市川段四郎
  • 祖母:女優の高杉早苗
  • 父:二代目:市川猿翁
  • 母:女優の浜木綿子
  • 長男:五代目市川團子
  • 叔父:四代目市川段四郎
  • 叔母:女優の市川靖子
  • 叔母:宝塚の浜由理子
  • 従弟:四代目市川猿之助

引用:http://windypost.com/kagawa_teruyuki-2/

芸能一家で芸能か歌舞伎の世界以外は家族が反対するであろう。言い換えればこれ以外の道はないと言える。

だが香川が3歳の頃祖父が他界し、父が歌舞伎界の後ろ盾をなくす事態に陥る。そのため家庭を捨てざる負えなくなった。

それから数十年香川は歌舞伎とは縁もない普通の人間として母である。浜木綿子に育てられ東京大学文学部社会心理学科を卒業した。

その後俳優としてのキャリアを踏みこれからも俳優として生きていくと思った矢先に思いもしないことが起きた。今まで絶縁していた父市川猿翁との和解だ。

一度家庭を捨てた人間を許すというのは難しいものだ。思春期で大事な時に父がいないということは香川にとって幾分か精神的に参ったこともあっただろう。

ここが香川照之という人間性が現れたものではないであろうか。普通の家庭と比較することは不可能。そもそも芸能一家のサラブレットというだけで一般庶民とは違うのだ。
価値観も違う。今までの父への想いも押し込め家系を守り、受け継いでいくという道を決断したのだ。それが本来サラブレットとして生まれた自分の運命であることに気付いたのだろう。

歌舞伎俳優として2012年6月にデビューを果たした香川照之改め市川中車の評価は

  • 昼夜に渡って舞台に立ち、大車輪の活躍を見せた
  • 評価も上々
  • 歌舞伎役者独特の立ち振る舞い、セリフの緩急はまだまだ課題
  • 観客の目を引く存在感を発揮
  • 夜の【修禅寺物語】では新歌舞伎の大役・夜叉王も自分なりに咀嚼(そしゃく)
  • 荒削りだが中車スタイルを確立
  • 連日のように満員御礼を記録
  • 週末には数十人単位での立ち見が出た
  • 芝居のスケールは大きい
  • 昼夜ともにこの人の異能が光っている
  • 全体としてさしたる違和感もなく演じ切ってしまったことに驚きと高評価を受けている。

これは幾分かの俳優としての経験が少なからずプラスに働いたのではないだろうか。
出なければ素人がここまで歌舞伎役者として存在できないだろう。はっきり言ってこれは驚き以外ないだろう。46歳になるまで歌舞伎の世界のことなんか何も知らず生きてきた人間がたった2年でここまできたのだから。

そもそも歌舞伎という分野は幼少時から十数年の修練を得て初めて一人前の歌舞伎役者として認められるぐらい練習期間が長いのだ。2年やそこらで認められるような歌舞伎演技をするのは不可能だ。あの市川海老蔵でさえも例外でなく幼少時より同年代が遊んでいた時でさえ歌舞伎に人生を賭けて今の地位を手に入れたのだ。なので市川中車の評価はお世辞抜きで凄いの一言に尽きると思う。

一般人からの評価、特に歌舞伎を何度も見ている人から評価されいるのがわかる。一般人のツイッターを見てもほめている人が殆どでマイナスに捉えている人は一人もいない。
実力の伴わない鳴り物入りと言われた香川照之だが、歌舞伎役者「市川中車」として大舞台を演じる日もそう遠くないのかもしれない。

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